lawlawlawko’s blog

答案をアップしていきます #司法試験

2021-01-01から1年間の記事一覧

刑法事例演習教材28元風俗嬢の憤激

甲の罪責について 1.甲の包丁でAの右腰部を、力を込めずに1回突き刺した行為(第1行為)につき傷害罪(刑法(以下略)204条)が成立しないか。 (1)ア.傷害罪とは暴行罪の結果的加重犯であるところ、結果的加重犯においては、基本犯の構成要件が認められ…

刑法事例演習教材27欲深い売り主

第1.甲の罪責について 甲のBに本件不動産を売却した行為につき、Aに対する横領罪(刑法(以下略)252条)が成立しないか。 (1)ア.「他人の物」とは、他人の所有する財物をいう。そして、横領罪としての保護に値する所有権の実質が必要であるから、単に…

古江事例演習刑事訴訟法7令状による捜索・差押え(1)

1.本件令状は、「捜索すべき場所、身体及び物」を「東京都文京区甲町1丁目2番3号X事務所並びに同所に在所する者の身体及び所持品」と記載しているが、かかる記載で捜索すべき場所が特定されたといえるか(憲法35条、刑訴法219条1項)。 (1)そもそも憲法35条…

刑法事例演習教材26某球団ファ材26某球団ファンのンの暴走・その1

第1.乙の罪責について 1.乙は丙と「共同して」、丁・Bの「看守する」リサイクルショップAという「建造物」に、窃盗目的というAの管理権者の意思に反する立ち入りをしているため「侵入」しているといえる。よって、当該行為につき、建造物侵入罪(刑法(以…