lawlawlawko’s blog

答案をアップしていきます #司法試験

刑法事例演習教材

刑法事例演習教材12赤いレンガの衝撃

1.甲の、Aの顔面を突いた行為につき傷害致死罪(刑法(以下略)205条)が成立しないか。 (1)結果的加重犯は基本犯の構成要件を充たせば成立する。傷害は暴行の結果的加重犯も含む。上記行為は人Aの身体たる顔面に対する突くという不法な有形力行使であり…

刑法事例演習教材8トランク監禁の悲劇

第1.甲の罪責 1.甲の、Aの顔面を手拳で数回殴打した行為につき暴行罪(刑法(以下略)208条)が成立しないか。 (1)「暴行」とは人の身体に対する不法な有形力行使をいう。甲は人Aの身体たる顔面を手拳で数回殴打するという不法な有形力行使をしているか…

刑法事例演習教材6カネ・カネ・キンコ

第1.乙のアダルトビデオ3点を万引きした行為 1.乙の上記行為につき窃盗罪(刑法(以下略)235条)が成立しないか。 (1)乙にとって他人の所有する財物アダルトビデオ3点という「他人の財物」を、占有者たるB点の意思に反して自己の占有下に移転させており…

刑法事例演習教材5ピカソ盗取計画

第1.甲の罪責 1.甲の、倉庫の塀を飛び越えて敷地内に侵入した行為に、建造物侵入罪(刑法(以下略)130条)が成立しないか。 (1)囲繞地であっても建造物に含まれると考える。よって、本件塀は建造物に含まれる。 (2)「侵入」とは管理権者の意思に反し…

刑法事例演習教材3ヒモ生活の果てに

第1.甲の罪責 1.甲の人Bの身体たる顔や手足を手拳や平手で週数度叩く行為につき、人の身体に対する不法な有形力行使であり「暴行」にあたることから暴行罪(刑法(以下略)208条)が成立する。 2.甲の、Bの頭部右側を手拳あるいは裏拳で断続的に5回にわた…

刑法事例演習教材22泥酔した常連さん

第1.本問について 1.まず、甲の酔った状態で自動車を運転した行為は、酒気帯び運転(道路交通法(以下、道交法)65条1項)にあたらないか。 (1)本件で甲は勤務先の新入社員歓迎会でかなりの量のビールや焼酎などを飲み、さらにスナック「嵯峨」で相当量…

刑法事例演習教材28元風俗嬢の憤激

甲の罪責について 1.甲の包丁でAの右腰部を、力を込めずに1回突き刺した行為(第1行為)につき傷害罪(刑法(以下略)204条)が成立しないか。 (1)ア.傷害罪とは暴行罪の結果的加重犯であるところ、結果的加重犯においては、基本犯の構成要件が認められ…

刑法事例演習教材27欲深い売り主

第1.甲の罪責について 甲のBに本件不動産を売却した行為につき、Aに対する横領罪(刑法(以下略)252条)が成立しないか。 (1)ア.「他人の物」とは、他人の所有する財物をいう。そして、横領罪としての保護に値する所有権の実質が必要であるから、単に…

刑法事例演習教材26某球団ファ材26某球団ファンのンの暴走・その1

第1.乙の罪責について 1.乙は丙と「共同して」、丁・Bの「看守する」リサイクルショップAという「建造物」に、窃盗目的というAの管理権者の意思に反する立ち入りをしているため「侵入」しているといえる。よって、当該行為につき、建造物侵入罪(刑法(以…

刑法事例演習教材21アイ・ラブ・オールド・ピープル

第1.(2)の行為について 1.甲の乙と共同して虚偽の内容の理事会議事録を作成した行為につき無印私文書偽造罪の共同正犯(刑法(以下略)159条3項、60条)が成立しないか。 (1)「偽造」とは、名義人と作成者の人格の同一性を偽ることをいう。そして、名…

刑法事例演習教材36一石三鳥

第1.甲の罪責について 1.甲のAの仕事場からAのノートパソコンを盗み出した行為につき、Aの所有するノートパソコンという「他人の財物」をAの意思に反して事故の占有下に移転しており「窃取」したといえるため、窃盗罪(刑法(以下略)235条)が成立する。 …