lawlawlawko’s blog

答案をアップしていきます #司法試験

2020-01-01から1年間の記事一覧

刑法事例演習教材21アイ・ラブ・オールド・ピープル

第1.(2)の行為について 1.甲の乙と共同して虚偽の内容の理事会議事録を作成した行為につき無印私文書偽造罪の共同正犯(刑法(以下略)159条3項、60条)が成立しないか。 (1)「偽造」とは、名義人と作成者の人格の同一性を偽ることをいう。そして、名…

民法サブノート第49問共有物の管理

第1.設問(1)について 1.Aは単独で共有物甲を修理することができるか。 (1)共有物の保存行為は各共有者が単独で行うことができる(民法(以下略)252条但書)。保存行為とは、共有物の現状を維持するための行為をいう。 (2)共有物甲を修理する行為は…

民法サブノート35時効利益の放棄と喪失

第1.設問(1)について 1.前提として、主たる債務者Bは消滅時効を援用できるか。Bは2026年6月1日に時効が完成した後である同年10月1日にAに対して債務の存在を認める旨の手紙を送っているため、問題となる。 (1)時効完成を知って時効完成後の債務承認を…

民法サブノート第30問取消しの効果

第1.設問(1)について 1.Aが錯誤(民法(以下略)95条1項)を理由として本件売買契約を取消した場合、本件売買契約は初めから無効であったものとみなされる(121条)。そして、無効な行為に基づく債務の履行として給付を受けたものは、相手方を現状に復さ…

民法サブノート第17問94条2項類推適用

第1.設問(1)について 1.AのCに対する所有権(民法(以下略)206条)に基づく妨害排除請求としてのAへの甲土地所有権移転登記請求は認められるか。 (1)要件は①A所有②妨害登記の存在である。 本件において、甲土地はAの所有物であり(①充足)、C名義の登…

刑法事例演習教材36一石三鳥

第1.甲の罪責について 1.甲のAの仕事場からAのノートパソコンを盗み出した行為につき、Aの所有するノートパソコンという「他人の財物」をAの意思に反して事故の占有下に移転しており「窃取」したといえるため、窃盗罪(刑法(以下略)235条)が成立する。 …