lawlawlawko’s blog

答案をアップしていきます #司法試験

エクササイズ刑事訴訟法

エクササイズ刑事訴訟法第16問傷害事件②

設問1について 1.本件訴因は「平成29年4月頃から同年5月上旬頃までの間」「L市〇〇×丁目×番×号付近路上と同市□□△丁目△番△号付近路上との間を走行中の普通乗用自動車内、同所に駐車中の普通乗用自動車内及びその付近の路上等」「多数回」と概括的記載がなさ…

エクササイズ刑事訴訟法第15問傷害事件①

設問1について 1.逮捕に伴う捜索差押の前提として本件甲の現行犯逮捕(刑事訴訟法(以下略)213条)は適法か。 (1)逮捕を行うためには原則として令状が必要となる(憲法33条、刑訴法199条)。その趣旨は、逮捕の理由と必要性の判断を捜査機関に全面的に委…

エクササイズ刑事訴訟法第14問殺人事件

設問1について Nらの平成29年3月11日、甲方近くに停車した捜査用車両の中から、公道上を歩いている甲の姿をビデオカメラで撮影した行為は適法か。この点、身柄拘束した被疑者に対する写真撮影については明文規定が刑事訴訟法(以下法令省略)218条3項にある…

エクササイズ刑事訴訟法第13問遺棄事件

設問1について 1.弁護人は、甲は死体遺棄罪の単独犯で起訴されているところ、共犯者である乙が関与していることが明らかとなっていると主張する。そこで、本件は本来ならば共犯関係が成立するにもかかわらず、検察官があえて、実行行為を行ったものを単独…

エクササイズ刑事訴訟法第12問覚せい剤所持事件

設問1について 逮捕に伴う捜索差押の前提として本件甲の現行犯逮捕(刑事訴訟法(以下略)213条)は適法か。 (1)逮捕を行なうためには原則として令状が必要となる(憲法33条、刑訴法199条)。その趣旨は、逮捕の理由と必要性の判断を捜査機関に全面的に委ね…

エクササイズ刑事訴訟法第11問背任事件

設問1について 1.罪名を「会社法違反」とのみしか記載していないが、適用法条まで記載する必要があるのではないか。刑法犯の場合には構成要件の一般名が記載されるため、罪名のみでいかなる被疑事実なのか明らかであるのに対し、特別法違反の場合には、刑…

エクササイズ刑事訴訟法第9問強盗事件

設問1について N及びOの職務質問をするために甲乙に「ちょっといいですか」と声をかけた行為は適法か。 職務質問は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者に対し…

エクササイズ刑事訴訟法第8問詐欺事件②

設問1について M及びPはNの接見を申し込んだNに対し、直ちに接見をすることはできない旨述べた上、接見を指定している。そもそも接見指定は認められるか。 接見交通権(刑事訴訟法(以下略)39条1項)とは、身柄の拘束を受けている被疑者・被告人が、立会人…

エクササイズ刑事訴訟法第7問詐欺事件①

設問1について Nらの甲方のあるアパートの大家から借りた合鍵を用いて甲方に立入った行為は「必要な処分」(刑事訴訟法(以下略)222条1項、111条1項)にあたり適法か。「必要な処分」の判断基準が問題となる。 本条の趣旨は、捜査に付随して目的を達成する…

エクササイズ刑事訴訟法第10問常習傷害事件

設問1について Nらの甲方のあるアパートの大家から借りた合鍵を用いて甲方に立入った行為は「必要な処分」(刑事訴訟法(以下略)222条1項、111条1項)にあたり適法か。「必要な処分」の判断基準が問題となる。 そもそも、222条1項、111条1項の趣旨は、刑事…

エクササイズ刑事訴訟法第6問殺人未遂事件

設問1について 採血の手続きについて検討する。 (1)本件において、甲は意識を失っており、同意の上で採血を行うことができない。本人の同意が得られない場合、医師の判断として採血する手続きが考えられる。もっとも、同意なく採血を行うことについては法…

エクササイズ刑事訴訟法第5問恐喝事件

設問1について まず、恐喝未遂を被疑事実とする本件捜索差押許可状記載の差し押さえるべき物は「別紙請求書記載のとおり」つまり「預金通帳、金員出納帳、犯行計画を記載したノート・メモ・アドレス帳・手帳・電子データ、暴力団を標章する名刺・バッチ、そ…

エクササイズ刑事訴訟法第4問覚せい剤密売事件

設問1について まず、Nの行った、甲に覚せい剤の購入を持ちかけることをAに依頼し、それによって甲を現行犯逮捕(刑事訴訟法(以下略)213条)している捜査は、おとり捜査にあたらないか。 ア.おとり捜査とは、捜査機関又はその依頼を受けた捜査協力者が、…

エクササイズ刑事訴訟法第2問覚せい剤自己使用事件

設問1について MとNの職務質問をするために甲に声を掛けた行為は職務質問(警察官職務執行法2条1項)として適法か。 ア.職務質問は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理…